参加を避けるべきテストの兆候
クラウドソーシングで避けるべき依頼の特徴
クラウドソーシングは、仕事を依頼する側と受ける側をつなぐ便利なサービスですが、中には避けるべき依頼も存在します。 いわゆる「地雷案件」と呼ばれる依頼は、受ける側に多くのデメリットをもたらす可能性があります。 本記事では、クラウドソーシングで避けるべき依頼の特徴について詳しく見ていきましょう。
地雷案件を受けるデメリット
地雷案件を受けることにはいくつかのデメリットがあります。まず一つ目は報酬の低さです。 地雷案件は通常、報酬が非常に低く設定されています。 労力に見合わない報酬を得ることになり、時間とエネルギーを無駄に消費する可能性があります。
二つ目のデメリットは、クライアントの対応やコミュニケーションの難しさです。 地雷案件には、クライアントとのコミュニケーションがうまく取れない場合があります。 クライアントからの指示やフィードバックが不適切であったり、遅延したりすることがあります。 その結果、作業の進行がスムーズに行えず、ストレスを感じる可能性があります。
案件自体がダメなのか、それとも担当がダメなだけか
地雷案件を受けた際に、案件自体が問題なのか、それとも担当者のスキルや対応が問題なのか判断することは重要です。 まず、案件自体がダメな場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 詳細な指示や要件定義が不明瞭である
- 報酬が非常に低い
- 納期が極端に短い
- 依頼内容が実現不可能なものである
一方、担当者のスキルや対応が問題な場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- コミュニケーションが円滑に取れない
- 指示やフィードバックが不適切である
- 納期や要件に対する認識が甘い
- 品質管理や進捗管理が不十分である
担当者の問題は、依頼を受ける前に見抜くことは難しいですが、案件自体の問題に日ごろから警戒することで、 地雷を避けられる可能性を高めることができます。
いろんなクライアント、いろんなテストがあります。 中には割に合わないどころのレベルじゃない理不尽なテストにも出会うでしょう。 そういうとき、心にモヤモヤをかかえながら耐えるのではなく、 「この一線を超えたら手を引く」という明確な基準を自分の中に用意するなど、 自衛を常に考えましょう。
悪質な依頼を見抜いて避けるには、良質な依頼に振れておくのも大切です。
ちなみに日本の企業が新卒を大事にするのは、よそを知らないので劣悪な仕事も おとなしくやってくれるから。つまりカモにされてるわけですね。 いろんな仕事に触れて、がんばって生き残りましょう。
参考にならない要素
以下の特徴は、以下の点では良案件、地雷案件両方あり得ます。
- 個人に名指しでコンタクトをとってくること
良案件で、条件を満たす日本人テスターとして個別にコンタクトをとってきたかもしれませんし、 地雷案件のため広く募集をかけても避けられているから、個人を狙い撃ちで招待しているかもしれません。 どちらもあり得ます。
- テストの招待が丁寧
招待の担当と、案件管理の担当が別の可能性があります。 また、依頼者の中には、仕事を投げる相手さえみつかれば良いと思う人がいて、 参加したとたん放置気味になったり無視したりしてくる場合があります。
- テスト中盤で、いろいろトラブルが重なるとレスポンスが悪くなる。
これは良案件・地雷案件にかかわらず、テスト作業ではよくあることです笑。 テスターがテスト作業内容の矛盾や、テストを続けられないような致命的なバグを見つけることもあります。 こういうときはテスト管理者側も対応に追われがちです。
まぁテストに限らず、仕事が順調でないときほどいろいろ荒れますよね。
特にテスターはトラブルの種を早い段階で見つけるのが仕事なので、 ある意味ではあるべき姿なのかもしれません。
こういうときはレスポンスが悪くなったからといって切ったりせず、 トラブルの解決に協力できることがあればしましょう。 その後のリピート依頼でも継続して良い貢献ができるよう努めましょう。
良案件の特徴
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welcomeのあいさつ文がある
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テストの目的がある
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注意点がホントに注意する点だけに絞っている
たくさん注意点があると逆にテスターは仕事をしづらいことをわかっている。 注意点がありすぎるならそもそもテスト設計が良くないです。
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「やってはいけない」ことだけでなく、「どうすればよいのか」のガイドラインを示してくれる
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overviewで作業内容を説明してくれる
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for ~~、 all ~~など、範囲や対象を明記した表現の文章が多い
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Please文を用いている
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そのテスト案件が初めての人向けのガイダンスがある
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英語といっしょに、(完ペキでなくても)日本語訳がついている
プラットフォームは基本英語で運営されています。 本来であれば日本語をつける必要はありません。 それにもかかわらず日本語を一手間かけてつけている場合は、 たとえ訳がめちゃくちゃでも好感がもてます。
(逆に、日本語しかなくて、英語が一切かかれていないのは警戒すべきです。 基本英語であるという原則のほうをおろそかにしているわけですから。)
警戒を要するもの
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overviewにやたら注意点が多い
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お客さんの時間がない事を強調する
スケジュールに余裕がないのはクライアント側の一方的な事情か、テスト管理者側の調整不足です。 テスター側は設定された締め切りで依頼を受けられるかどうか判断するだけです(そして依頼を受けた場合に、 お客さんに対しテスト作業のサービスを提供します)。 これから依頼されるテスター側には知ったこっちゃないことを書かれているわけで、要注意ポイントです。
時間がないがやってほしいことがあるなら特急料金を上乗せしてもらうべきですね。
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テストの概要が不明瞭
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アクセプトしないと全容がわからないような断片的な情報がならべられている
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不十分な説明を棚に上げ、不必要に「従わない場合は排除する」「すぐにやれ」など威圧的、権威的な言葉をふりかざす
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してはだめなこと、困難な点、反した場合のペナルティを言うだけ
テスト設計としてどう対応するか・リスク回避するか・何はして良いかをテスター側に説明していない
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前置きが無く、唐突にそれまでのテストサイクルの経緯を解説せずに話をすすめている
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初参加の人を想定した説明がない
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わかりきったことを大文字黄色強調をしている。
当たり前のように見えてテスターが守っていないことがあるなら、 テスト設計側-インストラクションやスクリーニング-に何か問題がないか疑うべき。 安易にテスターのせいにしている場合は要警戒です。
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直前に手順を説明する 事前にやっておけることを共有しない
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テスト対象の環境や前提条件が書いていない、チャットで聞いて後出しででてくる
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設定環境などの一方的なアサイン (複数の選択肢が想定される場合に相手に提示しない)
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タイトなスケジュール (招待が来た時点で24時間未満は黄信号です。初心者は手をだしてはいけません)
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In Scopeが極端に狭く、その割にKnown Issue Listが多い。
新しいバグを見つける手間が割に合わない
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3年以上更新されていない資料
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やりとりにコピペが多い
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今回のテストサイクルにはあてはまらない過去のテストの注意点がコピペされている
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段階をふまず、一度にたくさんのタスクをやらせる
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多すぎる略語(utest academyなど、プラットフォームで説明されていない用語)
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途中から追加人員で招待された
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不自然なテスト設計
テストを依頼する以前の問題が放置されている
例:Win10がテスト環境に指定されておりWin11に非対応
そもそもWin11に対応させてからテスト依頼するべきでは? とツッコミたくなる。
- こっちからの問い合わせを無視する
相手側に、無視という行為をさせる何かがあるということ
こちらが見落としがあるかもしれず、そういうときは無視されても仕方ないが、 大事なことが見落とされやすい場所に書かれているのならやはりテスト設計に問題がある。
- テストの業務を謎解きかのような表現で説明する
作業手順に「ヒント」という言葉を使っている案件に出会ったことがありましたが、全体的にやたら不親切でした。 テストをQAではなくQuizかなにかと履き違えており、 伝えるべきことを伝えずにテスターに投げている証拠です。 一緒に仕事する人に、わざわざ情報を遠回しに伝える必要がありますか?
まとめ
全体として、
「テスト設計のほうに問題があるのに、 それを棚にあげてテスターのほうに問題があるかのように扱う」
依頼は避けたほうがよいです。 そういうものほどベテランのテスターが避けがちで、 不慣れだったり質の悪いテスターしか集まらないので、ますますトラブルが増え、テスターのせいにされています。
悪循環ですね。
自分の問題を自覚せず、人のせいにしてばかりいる人のまわりには、 問題のある人しか残らない。
問題がある人たちは、問題がある人たち同士で寄り集まる。
世の中そういう風にできている。悲しいことですね。
参考:redditスレッド 依頼を断る理由 https://www.reddit.com/r/UTEST/comments/ya2yn5/what_normally_causes_you_to_turn_down_an/